何が可笑しかったのかは、わからない。
だけど、彼の笑いが収まるのには少し時間がかかった。
「あんたって…スゲー変な奴だな」
「え…!?」
変な奴。
そう言われたのは初めてで、どういう反応をしたらいいかわからない。
「で?バスケ教えてくれんの?」
「いや、だから私は…っ」
そんなに上手くないよ、と言いたかったのに、腰に当てていた手首を彼に握られて、言葉が詰まる。
「俺、あんたに勝ちたいんだよ」
そう言った彼の目は真っ直ぐで澄んでいて…少しドキッとした。
なに、この感じ…。
あの時の感情に、少し似てる…?
「で、でも」
いや、そんなことはない。
寧ろ、あってはならない。
「あんたが俺にバスケ教えるって言うまで、手…離さねぇからな」
「え…っ!?」
それは困る。
てか、ほんと…我が儘すぎる。

