私は彼の隣には座らず、その代わりに、彼の前に仁王立ちで立った。
しっかりと、手は腰に当てて。
「らしくないよ。……バスケ、好きなんでしょ?」
「あ、あぁ…。もちろん」
「なら、下手でもいい」
「んな…っ!?お前な…」
目を丸く見開き、まるで信じられない、というふうに私を見る彼。
だって、そうだと思わない?
これだけ、バスケが好きなんだから…。
「…これから、上手くなればいいんだよ」
別に焦ることはないの、とそう続けて彼に言えば、彼はきょとんとした後…。
「──あっはっはっは!!」
「え…?」
思い切り、持っていたボールも落としてしまうくらい、お腹を抱えて笑いだした。
え、どうなっているの…?
私、また何か変なこと言った…!?

