レインアップは、すごく初歩的なシュート。
ダンクみたいに華があるわけでもないしね。
だけど、さっき私がレインアップで得点を入れた瞬間…。
「……すげぇ」
なんて言って、彼の動きが止まり、私のシュートを眺めていた。
何やってんの。
ディフェンスしないのかな。
「……私の勝ち」
私はゴールから落ちてきたボールを持ち、彼に小さく笑う。
「な…っ。わ、わざとだし。次はぜってー勝つ!」
ムキになって、焦ったように振る舞う彼に、私は笑いが止まらない。
単純で、短気だな。
「でも、本当下手だよね」
「な…!?お前…っ」
「だって、隙だらけだし」
「……っ」
図星。
なんにも反論することが出来ず、視線を彷徨わせる彼。
ちょっとだけ、言い過ぎたかな…。
彼のように、とはいかないけれど、ボールをくるくると回してみる。
でも、上手く回らず、すぐに手から離れた。

