スリーポイント






レインアップは、すごく初歩的なシュート。

ダンクみたいに華があるわけでもないしね。


だけど、さっき私がレインアップで得点を入れた瞬間…。



「……すげぇ」


なんて言って、彼の動きが止まり、私のシュートを眺めていた。


何やってんの。

ディフェンスしないのかな。



「……私の勝ち」


私はゴールから落ちてきたボールを持ち、彼に小さく笑う。


「な…っ。わ、わざとだし。次はぜってー勝つ!」


ムキになって、焦ったように振る舞う彼に、私は笑いが止まらない。

単純で、短気だな。



「でも、本当下手だよね」

「な…!?お前…っ」

「だって、隙だらけだし」

「……っ」



図星。

なんにも反論することが出来ず、視線を彷徨わせる彼。


ちょっとだけ、言い過ぎたかな…。


彼のように、とはいかないけれど、ボールをくるくると回してみる。

でも、上手く回らず、すぐに手から離れた。