パスッ


…ガンッ

ガンッ



「………うるさい」



いつもの音にうるさくて眠れず、部屋に一つだけある窓に向かう。

窓は出窓で少しお洒落なガラス細工が施されていて。

ちょっとだけ可愛いなぁ、なんて思ったり。



少しだけ出窓をカシャンと開けると、近くに座れるように椅子を持ってくる。


あと、本と紅茶もね。



窓を開けたからか、心地よい風が髪を撫でる。

膝掛けを掛けて紅茶を一口飲んだ。