目指したのは、あの寂れた公園。 公園の中に見つけた古いベンチに座ると、なんだか少し落ち着いた。 だけど、まだ溢れ出てくる涙は止まらなくて。 目が腫れるとわかっていても、目を擦る手は止められなかった。 (……あ…) ぼやけた視界で、また見つけた。 ……バスケットボール。 あの人、忘れ物多いなあ。 私は触りに行く気にもなれなくて、ずっと下を向いていた。 すると…。 「──あんまり目ぇ擦ってると腫れるぞ?」 「っ!?」 いつも窓から聞こえていた声が、ふいに聞こえた。