手がガタガタ震えて、急に体温が下がった気がした。 視界がかすれて、よく見えない。 と、とりあえず立とう。 でも立てずに、視界が回った。 床が目の前に見えて、ぶつかると思った。 でも、何か優しい物に、まるで風のクッションのようだった。 すばる「あ、あり・・・」 有栖「いーよ、喋んなくて。大丈夫。大丈夫。大丈夫だよ。」 そう言いながら、小さい子をあやすかのようにギュッと抱きしめてくれた。