涙が、ふいに出た。 それは、とまることを知らないように、何度も、何度も流れ。 ジャージに染みをつけていく。 真夏でもジャージを着なきゃ体系は隠せないから。 気軽に脱げるのは有栖と洸と芳輝と優衣の前だけ。 有栖に、ありがとうって、言わなきゃ。 すばる「っっッ!!!」 声が、出ない。 感謝の言葉が、出ない。 泣きすぎて、涙に力を使いすぎて、言葉が出てこなかった。 すばる「あり・・・す。」