倒れてるすばるの耳元で、俺はずっとこう、つぶやき続けた。 有栖「すばるの兄は千夏。千夏だけだ。千夏だけ、千夏だけ、千夏だけ・・・」 一種の催眠術だろうか。 病院で目覚めたすばるは蓮樹のことなど覚えてはいなかった。 それがすべてだよ。 ~有栖side終わり~