~枢side~ 僕の喋り方は特殊だと、皆は言う。 僕もそう思う。 相手の顔をうかがうこと。それが僕にはとても大切だった。 だから言葉の一つ一つは慎重で。必要だった。 しかし、この喋り方はみんなをイライラさせるだけらしい。 チンタラしているこの喋り方は、皆嫌いらしくて。 初めて認めてくれたのはcircusの、有栖だった。 有栖「お前は、お前だろう??俺はお前が嫌いじゃねぇ。むしろ、そうだな。好きだよ。すべてが、色づいて見えるだろう??」 そう言ってくれた有栖を、僕は一瞬で好きになった。