暴走少女と暴走族




エレベーターについている鏡で確認しておこうと思った。



顔が見えないようにフードをかぶっていつもより殺気を込めて低い声を出す。


そっちの方が仕事がやりやすいから。


…………確実に。




一階について寮を出た。


いや、出ようとした。



瑠「ねぇ、君だぁれ?」


ちっ……


「…お前には関係ないだろ。」


瑠「そっかぁー、……ねぇ君、どこの所属?」


………なんだこいつ。喧嘩弱いのに出しゃばりやがって。



「どこでもいいだろ。俺は急いでるんだ。」


無視して行こうとした。


そう、行こうとした。



瑠「君、15階のエレベーターから降りてきたよね?」


っ…

足が止まる。こいつ……もしかして、


瑠「君、咲夜……くんだよね?」


猫かぶってるただの性格悪い奴だ!!