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「はじめ。」
――カリカリカリカリ――
私、何やってるんだろう。
自分でもサッパリ分からない。
さっき着いたばかりのこの学校で、突然教室に入れられた私は何故か試験を受けている。
意味が、分からない。
目の前にいるのは良く分からないけど、40代半ばって感じの男の人とカナちゃん。
とりあえず、カナちゃんに言われた通り試験を受けているけど………
何の試験?
本当に良く分からない。
学力調査か何か?
そんな考えに答えてくれる人がいるワケでもなく。
時間だけが刻々と過ぎていく。
今は、今私に出来ることは……
この問題を解くことだけ。
私は必死で5教科分の問題を解いていったのだった。

