冬に降る涙の雨。


………
………………
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「はじめ。」

――カリカリカリカリ――

私、何やってるんだろう。
自分でもサッパリ分からない。

さっき着いたばかりのこの学校で、突然教室に入れられた私は何故か試験を受けている。


意味が、分からない。


目の前にいるのは良く分からないけど、40代半ばって感じの男の人とカナちゃん。

とりあえず、カナちゃんに言われた通り試験を受けているけど………


何の試験?
本当に良く分からない。

学力調査か何か?



そんな考えに答えてくれる人がいるワケでもなく。

時間だけが刻々と過ぎていく。



今は、今私に出来ることは……
この問題を解くことだけ。


私は必死で5教科分の問題を解いていったのだった。