弱虫で、意気地なしで、何も出来ない私。 それでもカナちゃんと一緒にいたいって思う私は欲張りで……。 こんなにも、カナちゃんを必要として、縋る私は空しい人間。 何も話してくれないカナちゃんだけど、私にはスーパーヒーローで。 退屈な日々から私を救ってくれたから、偽りでも優しい笑顔を見せてくれるから、離したくない。 だから、ズルい私は知らないフリをする。 「冷めちゃうから、早く食べよ」 「あぁ」 そう言って、2人でご飯を食べ始める。