ううん、むしろカナちゃんは良い人。
家族も居ない、友だちもいない私を。
暗い、孤独な世界の私を。
ちゃんと見てくれた。
私が“マコ”って言ったら信じてくれた。
私を、助けてくれた。
一人ぼっちの寂しい生活から、私を助けてくれた。
今日、初めて会ったばかりなのに、こんなにも安心出来るのは何でだろう。
こんなにも、信じてしまうのは何でだろう。
もう、どうなってもいいからかも知れない。
死ぬのだって、怖くない。
だから、こんなにも何も恐れずにいられるのかも知れない。
だったら、私は今を楽しむ。
カナちゃんにだったら、殺されたって構わない。
たった1日で、こんな感情が生まれるとは思わなかった。
カナちゃんは、何を考えてるんだろうね。

