はちみつがおちる

「ねね、おーい」
誰かの声が聞こえる・・・。
「蘭ちゃん？」
え・・・？私か！
「あっ・・・ごめんなさい。ちょっと誰に言ったか分からなくて」
「いいよいいよ、あのさーアドレス交換しない？」
「アドレスってメールアドレスですか？」
「他に何かある？」
クスクス笑う昴くん。
「うん！交換したいな！」
私はとびっきりの笑顔で言った！
そして、交換してから、みのと家まで帰った。


帰る途中のみのといったら、いつもにましてテンション高い・・・。
私ついていけないよ。
そんな私の気持ちは知るまでもなく話し出す。
「今日いた人みんなかっこよかったよね～。
私達近くの高校なのに知らなかったし」
「あっ・・・。確かにね。
でも、多分有名なんだと思う！でも私全然恋愛経験ないから知らないと思う。
多分みのも私といて、皆が気を使ったんだよ」
「そっか！それなら納得できる」
え・・・。そんな正直に言わなくてもさ。
「うそよ、うそ！」
なぁ～んだ、うそか。ってまた騙された？
「みの！また私を騙した？」
「ごめんごめん。焦る蘭何か可愛くてさ。
って、そんな顔しても怖くなんかないよ？
逆に可愛くて抱きしめたいんだけど」
「か、可愛くなんかないし」
可愛いみのに言われても嬉しくない！
「十分可愛いから」
「かわいくなーい」
大きい声で叫んだ、私。
「はいはい、分かったから。
大声で近所迷惑だよ？」
そんな事言ってる間に家に着いた。
みのと別れてから私は家のドアを開けた。