『もー、最悪だよ。』




ポイッと制服の中に入っていた携帯を投げて




枕にボスンと顔を埋める






芽依からあんなに毎日のように




―――黒川聖に近づくなって言われてたのに




それもバスケ部のマネジャーになってから




余計に煩くなったって言われて、私だって




わかっていた




わかっていた筈だった





なのに、会ってしまった






――――黒川聖君に