そうまじまじと見つめていると、花折君は眉をひそめて私を見た後、するりと横を通りすぎて行った。 「……無視かよ!!」 「は?」 私が振り返り叫ぶと、花折君はこちらを振り返った。 その眉は相変わらず顰められている。 「誰すか……あんた」 「はい?」 誰っておい、昨日ごたごたがあったろうが!! ……あ、でも忘れられているならそれはそれで都合良いや。 そう思い直し、私は人違いでしたーとかテキトーに言って踵を返した。