「鈴奈ー! 鈴奈! 起きなさい!」

「あー……お母さん、私今日学校休むわ……」

「バカ言ってんじゃ無いわよ! お友達が迎えに来てるわよ!!」
 えっ。

「んー……くれちゃん?」
「おっはよー、小鳥遊」

「……………」



「いつの間にこんなイケメンの彼氏が出来たの? 早く言いなさいよね!」

「ギャアァアアアアア!!」

「うおっ! んだよ!」

「な、なぜお主が此処に!?」

「え? だって彼氏だから一応朝迎えに行ったげようかなーと。俺の家ここからわりと近いし」

「………!」

 毎朝チュンチュンうるさかったのは小鳥の囀りではなく女子生徒の奇声だったのか……!