五人の王子に仕えしは





パァン!!


ゴールの音が響く。

ゴールテープを切ったのは。




「柏崎、小鳥遊選手! 一度転んでから一気に牛蒡抜き!! 凄まじい躍進を見せましたー!」




ワァッと歓声が上がる。
思わずゴール地点を少し過ぎたところで柏崎君を巻き込んで倒れこんだ。

やった。やったよ……勝った……!!


歓喜が身体に満ち満ちていく。手首のブレスレットが、それに合わせるかの様にキラリと光った。

耐えきれなくなって、柏崎君にガバリと抱き付く。
いつもなら触んじゃねーブスとかいって引き剝がしてきただろう。

でも、今日はそんなことしなかった。


「うううーー……、勝てた、勝てたよ柏崎君……っ」
「だから言っただろーが、ビリでなくならまだしも、当然の結果だから泣くなっつの」
「で、でもー……!」


思わず泣いてしまう私に、鼻水つくから泣くなら離れろ、なんて言いつつ、優しく頭を撫でてくれた。