五人の王子に仕えしは





 そう言うと、花折君は眉を寄せる。

 いや、不機嫌になられても困るんだけど、あの。




「何で」

「いや何でって言われてもさ、笑おうと思っても笑えない、じゃん?」

「……はあ、?」



 はあ? って……。
 花折君って扱いが難し過ぎ。


「じゃあ、花折君も笑って」

「……いや、それは無理……です」

「ほらね? 私も同じ。それに、作り笑いなんて見てもつまらないよ」

「……はあ」



 花折君はまた溜め息を吐き、ぐるりと背を向けてしまった。