「……食べちゃって、いいですよ?」 上目がちに囁く鳴海に、仕掛けた里吉の方が、目眩を覚えた。 どこでそんなの覚えたんだか、と思うよりも先に、唇が念を押す。 「……ほんとに?」 そして、次の瞬間には、別の意味での目眩がした。 「私、もう学校で一袋食べちゃったんで。明日も持ってきてくれるみたいだし」 「…………あぁ……クッキーね」 end.