例の生徒会長、彼に惚れて来日したという口実。 あれは我ながら無理があったと、実は里吉は思っていた。 強行手段にもほどがある。 里吉のぶっとんだ演技がなければ、通用しなかっただろう。 そして、自分を『サトちゃん』と呼んだ少女。 傍目には少年になっていたが、昔と変わらない無感情な振る舞いは、少し懐かしかった。 副会長の家には、相当世話になった。 二週間泊まることを二つ返事で了承してくれたのも彼女だし、使用人は面白かったし、Inoの生ライブは贅沢だったし。