翌日。




「どうしたの?その髪」




雪音が真っ先に聞いてきた。




「長くなってきたから切ったんだ」




もう完璧に郁の気持ちは断たれてしまったから。
郁は久谷さんと付き合ったから。
久谷さんに事実を突きつけられたから。


コレは、私の中でのけじめという奴だ。





「…そっか。

あ、そういえば、浩平…だっけ?が放課後校舎裏に来てほしいって。話したいことがあるとか」




「分かった」





きっと郁の事だろう。


何を言われても会う気はないんだけどなぁ…




でも、昨日断ってるからその話じゃないかもしれない。


じゃあ一体、私に話したい事ってなんだろう?


私と浩平君の接点ってハッキリ言って郁だけだよね?



うーん…分からない…