────昼休み。 全学年が勢ぞろいし、いつも賑やかな購買に私と亜美は向かった。 「メロンパンまだあるかなぁ」 亜美が口を尖らせて呟く。 一年生は中々上級生の輪に入れなく、パンはいつも残り物を買うことが多い。 その中でもメロンパンはたまにあるかないかの狭間。 「余ってるといいけどねー」 他愛ない会話をしていると、いつの間にか購買に着いていた。