────いつから。 いつから私達は間違えたのだろうか。 いつから周りを遮るようになったのだろうか。 それは今の私達にはわからないこと。 もし、一つだけ願いが叶うとしたら、私の願い事は決まってる。 “血の繋がった お兄ちゃん と 一緒に居られますように” 今の私ならきっとこう答えるだろう。 一粒の涙が音をたてて静かに落ちたんだ。 それはまるで物語の始まりを表すみたいに──。