―――深夜にユウと遭遇事件から、一週間ほど。


午前で大学の講義が終わり、私は久しぶりに自分の買い物に出かけていた。

とは言っても、何を買いたいなんてあまり考えてなかったし。いつも服買うお店で適当に上下買えればいいかなー、なんて。



と。


「いやー、買った買ったあ!」

「美月さん買いすぎ。」

「だって久々のオフよっ!今買い物せずにいつするの。」



私がつい先程通り過ぎたショップから出てきたらしい、高揚した声と名前の持ち主には覚えがある。

ゆったりと振り返ると、バッチリ絡まる視線。



「きゃあ、優ちゃーん!?」

「…こんにちは。」


満面の笑みを向けられ、大きなショップ袋両手にこちらへ駆け寄ってくる姿に一歩後退。

迫力がありすぎて怖い。