「相変わらずかっこいいのね」
あやめちゃんの目がハートになっている。
いいなぁ。
真実を知らないというのは。
人は見た目じゃないのよ、あやめちゃん。
あの人は、あやめちゃんが思い描いているようなイケメンではないよ。
「あたしも美術部に入部しちゃおっかなぁ」
動機はともかくとして。
「うんうん!入ろうよ!大歓迎!!」
一年生が一人というのは、なんだかんだ言って心細いのだ。
「あー、でもやっぱ、ダメだわ」
はやっ。
「なんでぇ」
「バイトのシフト、がっつり組んであるしね。
それに、幽霊部員は、ちょっとね」
あら。
意外ときっちりさんなんだね、あやめちゃん。
「印象悪いもんね中途半端な子って、嫌われそうだもん」
なんだ。そっちか。

