それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜



その時、美術室の戸が遠慮気味に開いた。


四人の視線が入り口に集中する。


すると。


「生川(なるかわ)!」


「生川くん!」


浅野先輩とみさと先輩は、入口に立っているその人に満面の笑みを向けた。


「なんだか盛り上がってたね。根岸の馬鹿笑いが廊下まで聞こえてたよ」


生川先輩は笑顔を浮かべる。


そして、ふとわたしの存在に気づき、わたしに近づいてきた。


「ひょっとして?」


そう言って、浅野先輩の顔を見る。