すると佐々木先輩は、カラカラと笑い。
「あはは。大丈夫大丈夫。
あの二人はいつもちょっとしたことで喧嘩してるの。
ほんと、男子ってなんか子供よね」
「誰が子供だって?」
振り向くと、根岸先輩が眉をしかめながら、ずかずかと美術室に入ってきた。
「あんなのは、喧嘩のうちに入らねぇよ。
というかさ、お前がさっさと名前書いてりゃあんなことにはならなかったんだって」
面倒くさそうに、机の上にカバンを置く。
そ、そうだけど。
だけどさ。
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