それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜




手をつないでまたぶらぶら歩き始めた時、前から野郎三人組が歩いてきた。


そのうちの一人がちらちらとこちらを窺っているので、つい癖で眼を飛ばしかけた時。


「あれ?河合じゃない?」


呼び捨て?


誰だこいつ。


「あ!葉山先輩!」


そう言うとひなは、さっきまで俺と絡めていた指をさっとほどいた。





……なんだよ、これ。





その葉山先輩とやらは、俺をちらりと見て。


「デート?やるじゃん」


「え、えっと……」


ひなは顔を真っ赤にして照れまくっている。





なんだよ。


なんでそんな赤くなってんだよ。


彼氏だって言ってやりゃあいいじゃん。