それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜



「その人なんじゃないの?怪しい先輩」


「え?」


「きっとそうだよ!

 なんかしたから、あけっぴろげにできないんだよ!間違いないって。

 ああ、やっぱりヤバイんじゃない、美術部。

 今からでも遅くないじゃん。やめときなよ。やっぱ、なんか危険だって」


そうなのかな。


確かに、あの時の部長さん、声も顔も一瞬険しかったけど。


……でも、そういう雰囲気じゃなかったような。


ただ単に、根岸先輩の過ぎた冗談にイラっとしてた、っていうか。


そもそも。


部長さんは、悪い噂の元凶はすべて根岸先輩のせいにしてたし。