「ちがう!俺が好きなのは、お前だ」
わたしの腕を掴みながら、まっすぐ見つめる。
「最初っから、好きだった」
うそだ。
そんなの、うそだよ……。
どうしていきなりそんなこと言うの?
そんなこといきなり言われても、信じられないよ……。
「当たり散らしてお前を傷つけてしまったあの日、確かにあいつのところへ行った。
お前にひどいことをして、もうお前を手に入れることはできないと思うと後悔の念で押しつぶされそうになって……」
ずきっ。
……本当だったんだ。
あの人に会いに行ったんだ。
そんなの、知りたくなかった。

