だけど、わたしは根岸先輩の彼女でもなんでもないんだから。 ただの後輩なんだから。 そりゃ、何をしようが根岸先輩の自由なんだけれど。 だけど。 だけど……。 わたしは、駅に向かって走り出していた。 「ひなちゃん!」 後ろから浅野先輩の声が聞こえたけれど、振り切るように走った。 我慢しても我慢しても、目から涙が溢れてくる。 もう、やだ……。 何もかも……。