はあ。


今日、何度目のため息だろう。


頬杖をつきながら窓の外を眺めると、運動部員たちがそれぞれに体を動かしている。


わたし、なにやってるんだろ。


自分の気持ちに気づかないなんて、信じられない。


……はあぁぁぁ。


とめどなく、ため息が漏れる。


あの日から、根岸先輩を思うだけでどきどきと心臓が跳ねる。


だけど、生川先輩を思うと、ずきずきと胸が痛くなる。


ほんと、わたしって、バカ。