それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜



気がつくと、いつの間にか先輩は何歩か先を行っていた。


先輩の歩幅が広くて、一生懸命歩かないと、追いつけない。


すると。


「ちょこちょこちょこちょこ、小動物か、お前は」


口ではそう言いながら、歩く速度を緩めてくれた。


こんなことだけで、わたしの体は熱くなってしまって。


本当に、もう、どうしようもなかった。


わたし、ほんと、どうしちゃったんだろう。


生川先輩という、かっこいい彼氏がいるのに、根岸先輩にいちいちどきどきしてしまう。


それに。


根岸先輩のことが、もっともっと知りたくて仕方ない。


なんというのか、それはもう、衝動的なもので。