それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜



「お前じゃなかったら誰なんだよ。

 オレか?冗談じゃない。

 どっからどう見ても品行方正なこのオレ様が、カツアゲするように見えるかね?」


たしかに。


先輩Bは眼鏡をかけた真面目そうな好青年だ。


「オレじゃなかったらお前しかいねぇだろ」


「あいつがいるじゃねぇか」


根岸先輩のその言葉に先輩Bの眉がぴくりと動いた。


「根岸。冗談はそんくらいにしとけよ?」


穏やかそうな先輩Bが少しどすの利いた声を出したので、ちょっとびっくりした。


さすがの根岸先輩も、先輩Bの怒りを察したのか、口をつぐんだ。