それからもくだらない雑談は続き、飽き飽きした私がトイレに席を立った時に、そろは起きた。



…何故かちえまでもが席を立ち、私の後をついてきた。





「…ねぇ、三浦さん」


リビングを出た瞬間に掛けられる声は、先ほどよりも2オクターブは低い。


「…何よ」


くるり、振り向けばやっぱりちえは凶悪な笑みを浮かべている。


そんな悪役顔負けの彼女は、絶対に何か言う。


「…今は仲が良くっても、料理も出来ないんじゃ、すぐに飽きられるわね?」


「…はぁ?」


その言葉に今日イチでイライラした。
その声が不快感を増させる。