柾は目を瞑ったまま“チッ面倒くせぇ。貸しだからな”呟いた。


…こんないたいけな女の子に貸しとか言う柾はどうかと思う。


だけど、私は飛び付いた柾に。


「ありがとう!このお礼は今度するわ」


そう言って別れた。


…チラリと見た先にもう女の子の姿はなかった。





それから数日後修平から


「俺の姉貴に妬きもちやいてどーすんの?」


としばらくからかわれるとは、この時の私はまだ知らない。


*END*