「ちゃんとスカートね。バッチリじゃん」 美菜は私の姿を上から下まで眺めてウィンクした。 「…なんでスカートなの?」 私は疑問を口にする。 だって買い物なんだから、服装なんて何でもいいでしょう? 山登りするからスカートがダメとかならまだわかるけど… 「アンタバカね?」 「へっ!?」 うーんと悩む私にペチンとおでこを叩いた美菜。 痛くはないけど叩かなくてもいいじゃん? じと目で美菜を見やればはぁ、と溜め息を吐いて言った。 「試着でパンツは面倒くさい」 「…え?」 試着?