「…で、お前何しに来たんだよ」
柾樹は少しうんざりした顔で美菜に問いかける。
柾樹の目はまさに邪魔しやがってって感じの目だ。
「んー?彩音ん家行ったけど出なかったから、こっちかなー?って思って。当たってたわ」
ふふん、と嘲笑する美菜は柾樹の顔を見て素知らぬフリをしてそう答えた。
「あはは…」
…バレている。
美菜には何もかもがバレている。
彼女には何もかもお見通しなのだろうか?
最早私には笑って誤魔化すしかできなかった。
「で、コテージ!コテージ泊まりに行こう!!みんなでっ」
それが言いたかったのよ!と若干興奮気味の美菜。