「…」

「…」


愛し合いお互いが果てた後、2人はしばらく無言だった。




「…とうとう…シちゃったね」


美菜は悠士の腕の中で、とろんとした目で言う。


「…もう1回する?」


悠士が美菜の頭を撫でながらそう呟やけば


「…バーカっ」


美菜はそう言って幸せそうな笑みを零す。


「でもこんなに手、出してこなかったの悠士が初めてだよ」


「…誰と比べてんだよ…」


悠士ははぁと溜め息を吐いて、美菜にデコピンをくらわした。


「…痛いっ!」


「俺は一途だからな」