お風呂からあがった美菜は一人スタスタと歩いていた。


自分のコテージとは反対方向に。


「あ…」


美菜の視線の先には悠士。


悠士は岩に座って酒瓶片手に、目の前に流れる川をぼーっと見ていた。


「…ここで何してんの?」


美菜は悠士の酒瓶を奪って、隣に腰を下ろす。


「……気の強い2人を話し合わせてやろうと思って」


悠士はそういってニッと笑った。


あの2人とはもちろん柾樹と朝井の事。