「きっつ…」


夕食時が終わって後片付けの時、流石に疲れて思わず口をつく。


いや、マジできついって…
普通にファミレスのバイトよりきつい…


「…大丈夫?平山ちゃん」


隣でお皿洗いをしていた朝井さんはチラリとこちらを窺う。


「…あ、大丈夫です…」


洗い終わったお皿を手に取り食器棚まで運ぶ。


これがまた、結構な重労働。


「…思った以上にお客さん多かったねぇ〜」


朝井さんはそう言いながら、フラフラと歩く私の腕から、食器を取り上げる。


瞬間に軽くなる腕。


「あ…大丈夫です!自分でやれます!!」


再び食器を受け取ろうとしたけど


「ほら、もう終わりだから大丈夫だよ!平山ちゃんは休んでなって〜」

そう言われて残りの食器も朝井さんが片付けてしまった。