「…なんだアイツ…」


食えない奴。


俺は朝井の出て行ったドアを半ば放心気味に見ながら言った。


「……まぁよかったじゃん?邪魔者がいなくなってさ!
柾樹にはラッキーだろ?素直に喜べよな!」


悠士が俺の肩に手を回す。


その顔は何も考えていない、脳天気そのもの。


俺はたまにお前がうらやましくなるよ…悠士。



まぁ…確かに朝井は邪魔だったし嫌いだけど。


…一緒に手伝いすんのはやり辛いな。


それからさっさと着替えた俺と悠士は、部屋を後にした。