じっとミルクティーに視線を注いで考える。


私は将来どうしたい?


就職?
進学?


「…彩音は、俺が1人暮らししてる理由知ってるだろ?」


「……うん」


「だから、俺は卒業したら就職して、自立したいんだよ。
…別に急いで考えなくても大丈夫だ」


「……え?」


フッと笑う柾樹は、私の頭をポンポンと撫でる。


「それに、彩音が就職できなくても、浪人しても、俺が面倒見てやるよ」


柾樹がそんな風に、頭撫でるから…


そんな風に、優しいから…


そんな風に、笑うから…


涙が溢れてくる。