「アーンタ本当に何やってんのよ。あの先生の授業で寝るなんて…」


放課後、私は美菜に呆れられていた。
吐かれた溜め息はとても深いものだった。


…だったら起こしてくれてもいいのに。


じと目で睨んでも私が悪いんだから、仕方ないんだけど…


はぁ…


ついてない。


私は美菜の何倍もの深い溜め息を吐いた。


「彩音ちゃんってドジ直んないよね〜」


ヘラヘラ笑いながら悠士君は、とても失礼な事を言う。


私ドジじゃないっ!
しかも直るって何!?
人を病気みたいに言わないでっ!!!!



むーっとして机に顎を乗せながら見てみた。