その日は柾樹といつもの様に登校した。


最近忘れがちだけど、柾樹はモテる。


付き合った私が嫌がらせされるくらいに、モテる。



ドサドサッ


「………」


「………」


下駄箱の中から出て来た大量のソレ。


ぶっちゃけ、初めて見た。
…そんな漫画みたいな事ってあるの?って思った。


じっと柾樹を見ていた私。


彼は何も言わずに、ソレをゴミ箱へと捨てた。


「………捨てるの?」


色とりどりなラッピングが施されたソレを見て言う。


「お前の以外いらねぇから」


そう言って柾樹はポンと私の頭に触れた。


ちらっと見たゴミ箱。
溢れ出ていたのは、チョコレート。