再び目を覚ました私は既に自分の部屋にいた。


まだボーっとする頭。


リビングに行けば


「あら、起きた?」


お母さんがいた。


「なんでここに…」


「あぁ、柾樹君が起きないあんたを車からここまで運んでくれたのよ」


マジで!?
私迷惑かけすぎっ!!!


慌てて“お礼言ってくる”と言った私を引っ掴んだお母さん。

「ダメ。あんたは寝てなさい」


有無を言わさずベッドに逆戻りさせられた。


だからメールで“ごめんね、ありがとう。明日テスト頑張って”とメールしておいた。


さの後すぐに返信がきた。


寝てろ


それはたったの一言だった。




結局キッチリ、キッカリ1週間学校を休んだ私が久々に学校に行けば、美菜に“あんたってやっぱりドジ”とバカにされた。

…ひどいと思う。


ちなみに柾樹はやっぱりテストで1番だった。