「え?じゃなくて、コレ彩音着なよ」


えー?なんで!?
それ美菜には似合うけど私には似合わないよ!?


そんな胸元バッカリ開いた服恥ずかしいし。


って!!
既に美菜店員に話かけてるし!!!



「ちょ…ちょ、ちょっと美菜!?私こんなの恥ずかしいで着れないよ!?」


「は?アンタ今可愛いって言ったじゃない?」


いや、言ったけども!!!
言ったけどさ、それは美菜にって意味で私には無理!!!



「ではこちらにどうぞ」


店員さんがにこやかに私を試着室に押し込めた。


うっ…
手渡されたワンピースをじっと見つめる私に“じゃ試着してみなよ〜”聞こえる美菜の声。