学校に着いたのは3時限目の途中だった。 こんな時間だし、いつもうるさい通学路には学生が1人もいなかった。 …まぁ、当たり前なんだけど。 ラッキーな事に校舎に入るまで誰とも会わなかった。 …先生とかに見つかったら面倒だしね。 ほっと胸を撫で下ろして上履きに履き替える。 朝からなにやってんだろうって思いながらも断れない私も私。 ちらっと隣を見れば素知らぬ顔して上履きに履き替える柾樹。 ついさっきまであんな事してたなんて、なんだか信じられない。