コンビニに行って駅に戻ったら、彩音のお母さんが迎えに来ていた。


なりゆきとはいえ泊まっていいものなか、初めて会うのに印象悪いんじゃないのか、とか考えていたけど、彩音の中ではすでに3人が泊まる事は決定事項のよう。



「お母さん、コンビニで歯ブラシ買ってたら遅くなっちゃった…」


車のドアを開けながら話す彩音。


初めて会う彩音の母親に少し緊張する。


「いいのよー。さ、乗って」


運転席にいた女性はとても母親には見えないくらい若かった。


「あ、はい。お願いします」


そう言って座席に乗り込む美菜と悠士。
2人も彩音の母親の若さに驚きを隠せないみたいだった。


彩音と姉妹でも通るんじゃないか?ってくらい若い。


「急にすみません」


それに続いて俺も座席に乗り込む。



彩音の母親はふわふわした雰囲気で顔も彩音と似ていた。
ただ話し方は美菜みたいなサバサバした感じだった。